フローリング材として使われる木材には、実にたくさんの種類があります。
これから床工事をお考えの方へ、それぞれの素材の特徴やメリットをまとめてみました。
◎パイン(アカマツ)
カントリー調の家を希望される方が多く使う素材です。
節が大きくカジュアルさがあるのが特徴。
最初は白っぽいですが、経年変化でだん)だんと深い色合いに変化していきます。
柔らかい木材なので、足に優しく子どもや年配の方のいる家庭におすすめです。
乾燥が早く加工しても狂いにくいのがメリットです。
◎バーチ(カバ)
きめ細かで白い木肌がとてもきれいな木材です。
硬いですが、見た目は優しく柔らかい印象になります。
ナチュラルな北欧調の部屋がお好きな方におすすめです。
木目が揃っており、スッキリとした雰囲気の部屋を作ることができます。
◎メープル(カエデ)
適度な重量感があり硬くて弾力性があるので、木製バットの素材としても使われています。
きめ細かな木肌で、白またはやや赤みを帯びた色合いをしています。
清潔感があり、どんなインテリアにも美しくなじむのが特徴です。
硬さがあり衝撃にも強い丈夫な素材です。
◎チェリー(桜)
家具の素材としても多く使われている木材です。
ピンクがかった優しい色合いに人気があります。
滑らかな木肌で落ち着いた雰囲気があり、豊かな経年変化を楽しむことができます。
ブラックチェリーは古くから高級家具によく使われてきた素材です。
◎タモ
はっきりとした木目が特徴の木材です。
メープルと同様、野球のバットによく使われています。
カジュアルな雰囲気ながら重厚感もあり、木の風合いをたっぷり楽しむことができます。
木の質感豊かな存在感のあるフローリングを作りたい方におすすめです。
◎ヒノキ
独特の芳香に癒し効果もある木材です。
白く美しい木目で、どんなインテリアも上品に見せてくれます。
強度があり耐水性にも優れているので、お風呂だけでなくフローリングにもよい素材です。
◎オーク(ナラ)
木目がはっきりしており、とても美しいのが特徴です。
日本ではさらに2種類に分け、落葉樹をナラ、常緑樹をカシと呼んでいます。
ヨーロッパ産のオークはナラが一般的です。
適度な硬さがあり傷がつきにくいので、フローリング材として最も多く使われています。
落ち着いた木目で、シックな部屋づくりに最適です。
◎ウォールナット(クルミ)
耐久性があり、フローリング材として優れた素材です。
加工の際に狂いが生じにくいので家具だけでなく、楽器などにも使われています。
木目に重厚感があり、ビンテージのような味わいがあります。
経年変化でツヤが増し、美しく深い色合いに変わっていきます。
実際にヨーロッパでは17〜18世紀の家具作りに多く使われていました。
硬いので、モノを落としたときの衝撃に強く、家具を置いたときの凹みにも強い素材です。
◎まとめ
床材が違うと、部屋の印象がガラリと異なります。
無垢材フローリングにする場合でも、合成材やシートを利用する場合でも、
それぞれの木材の特徴やメリットを知った上で、最適な床材を選びましょう。