面積が広いフローリングは、部屋のイメージを左右する重要なポイントになります。
また、床材は、暮らしの快適さにも大きな影響を与えます。
そこで、上手にフローリング材を選ぶコツを5つお教えします。
◎フローリングの種類で選ぶ
フローリング材には、無垢材フローリングと合板フローリングがあります。
無垢材フローリングの良さは、天然木を使った高級感のある床を作れること、経年変化を楽しめること、
自然のぬくもりがある床を作れることなどです。
合板フローリングの良さは、耐久性・防音性など機能性に優れた床を作れること、
変形しにくいこと、手入れが簡単なことなどです。
◎安全性で選ぶ
家の大きな面積を占める床材は、シックハウスなど健康被害を起こすリスクがあります。
床材を選ぶ際には、そうした危険性がないかどうかを確認しましょう。
床材の安全性を示す基準には、2つあります。まず一つは、ホルムアルデヒドの基準です。
【F☆☆☆☆】(JIS・JAS規格)は、ホルムアルデヒドの放散量が平均値で0.3mg/L以下、
最大値で0.4mg/L以下を満たすものについているマークで、
最もホルムアルデヒドの放散量が少ないことを表しています。
もう一つはVOCの基準です。【低VOC】というマークは、
VOC(揮発性有機化合物)に配慮した製品であることを示しています。
◎防音性能で選ぶ
マンションなどでは防音が問題になることがあります。
防音(遮音)性能は【L値】というもので表示されます。
特に大事なのが軽量床衝撃音(LL)で、
軽い物を落としたときや椅子を引く音が階下にどの程度音が響くかを示しています。
LL70〜LL35まで5刻みで設定されており、
日本建築協会が推奨する遮音性能1級(遮音性能上望ましい)は、
集合住宅でLL45、戸建て住宅でLL55になります。これを一つの目安にするとよいでしょう。
◎その他の性能で選ぶ
合板フローリングには、防音性のほかにも、
さまざまな機能性がプラスされている商品があります。
傷のつきにくさ、重い家具を置いたときの凹みにくさ、変色しにくさや床暖房対応かどうか、
抗菌性能など、住まい方に合わせて床の機能性を高めておくと、
長く美しいフローリングを楽しめます。
◎インテリアとの調和で選ぶ
床材は、壁や建具、家具との調和を考えて選ぶことも大切です。
壁などと同じ色調のフローリングにすれば、どんなインテリアにも合う飽きない部屋を作れます。
白い壁に合わせてフローリングも白っぽいものを選べば、
部屋を広く見せることできます。
逆に、ダークなフローリングを選べば、シックで落ち着いた部屋になります。
◎まとめ
フローリング材には実に多くの種類があり、いざ選ぶとなると迷うもの。
上記に上げたようなポイントを押さえて、
住まいや暮らし方に合った最適な素材を選ぶことをおすすめします。